「娘の生きる未来を、より豊かに。」タイミー執行役員 金 高恩氏の変わりゆく価値観と目指したい世界

2022-11-11

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「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げ、ワーカーの「働きたい時間」とクライアントの「働いて欲しい時間」を繋ぐマッチングプラットフォームを提供する株式会社タイミー。(以下、タイミー)。同社の執行役員として活躍する金 高恩(Goeun Kim)氏のキャリア形成、企業選択の軸に迫ります。

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金 高恩(Goeun Kim)
株式会社サイバーエージェント / 株式会社ネットプライス / ヤフー株式会社にて事業立ち上げ・開発運用を行った後、株式会社HUGGを起業し代表取締役に就任。2年半後に事業譲渡し、2015年からJapanTaxiに参画・常務取締役CMOとしてサービス拡大および新規事業を担当。2019年3月からメルカリグループに参画し、株式会社メルペイの執行役員 VP of Businessとして店舗拡大および事業開発を、株式会社メルカリの執行役員 VP of Business Developmentとして事業開発を担当。

目次

  1. スキマバイトを中心にサービス展開するタイミーと金さんの役割
  2. 面白い、ワクワクする人と一緒に働くべくIT業界へ
  3. 自分の名前で仕事ができるようになりたい
  4. 子どもが生まれたことで価値観が「今」から「未来」へ。普遍的な営みの「移動」と「価値交換」に目を向ける
  5. 今までやってきたことは、全部「時間」に繋がっていた
  6. 「働く」とは、「想い」を実現すること

スキマバイトを中心にサービス展開するタイミーと金さんの役割

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まず、タイミーの事業内容について教えてください。

タイミーは、「働きたい時間」と「働いて欲しい時間」をマッチングするサービスを展開しています。

ワーカーさんの中には、すぐにお金が欲しいといった目的で働いている方も多いです。そこで、我々がクライアント様に代わって、勤務を終えたワーカーさんにすぐにお金をお渡しできるよう手配します。一方、ワーカーさんにはお金を稼ぐ以外に目的を持っている人もおり、目的の達成支援ができるようなサービスも提供させていただいています。

また、ワーカーさんを募集するクライアント様が気にかかることのひとつに、素性が分からない人が来ることが挙げられます。クライアント様の不安を解消できるように、信頼できるクオリティのワーカーさんをマッチングできる機能も提供しています。

例えば、飲食店が求人する場合は、飲食業で働いた経験のある人を集められるような仕組みです。このように、クライアント様やワーカーさんが抱えている課題を解決し、適切なマッチングが行われるよう取り組んでいます。

その中で、金さんの役割を教えてください。

執行役員として、営業チームと、どう戦略を組み立て事業を展開していくかを方向づける事業戦略のチームを統括しています。

面白い、ワクワクする人と一緒に働くべくIT業界へ

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金さんのキャリアを遡って伺いたいと思います。キャリアのスタートはダイヤモンドを扱う店舗スタッフだと伺っていますが、当時はどんな思いを持ちながら働いていたのでしょうか?

当時は、何をやりたいか明確な軸は持っていませんでした。仕事を選ぶとき、「何をやるか」「誰とやるか」の2つの軸が主になると思いますが、「何をやるか」の部分ははっきりとしたビジョンがなくて。だからこそ、誰と仕事をしたら楽しいかを一番に考えており、就職活動中に出会った想いが強くビジョンが明確だった社長のもとで働きたくて、ダイヤモンドの輸入から店頭での販売までを行う会社に入社しました。

そ の後、EC事業を展開する株式会社ネットプライス(現・BEENOS株式会社、以下、ネットプライス)の事業立ち上げを経験されますが、どのような経緯でIT業界に足を踏み入れたのですか?

きっかけは本当に偶然でした。表参道で大学の友人とご飯していたら、日高 裕介さん(現 株式会社サイバーエージェント 執行役員 副社長)に出会ったのです。ちょうどネットプライスでEC事業を立ち上げる時期だったみたいで、日高さんと話していたら「ECやってみない?」と立ち上げに誘われました。

ネットショッピングが日本では、ほとんど普及していなかった時代で、ECが何なのかも良く分かっていませんでしたが、とにかく日高さんの話が面白く、惹き込まれました。ダイヤモンドを扱う会社での仕入れ経験も活かせるとも思い、出会ったその場で入社を決めましたね。

すごいご縁ですね!日高さんとお話されていた中で、「面白い」と思ったポイントはどこにあったのでしょうか?

私には見えていない未来を、ずっと語っている姿にワクワクしたんです。私は不確実性の高い話だと思って聞いていたのですが、日高さんにとっては確実に見えている世界を話しているようでした。その世界を体現したいと思ったのです。

入社してみていかがでしたか?

立ち上げ期ということもあり、当時は言葉どおり「寝食忘れて働いて」いましたが、共に働く仲間が大好きだったこともやりきれたと思います。

その後、ヤフー株式会社(以下、ヤフー)に移られますが、どのような経緯だったのでしょうか?

ヤフーに移った経緯はこれまたご縁で、川邊 健太郎さん(現 Zホールディングス最高経営責任者)と原宿の飲食店でたまたまお会いしたことがきっかけです。

当時ネットプライスで仕事をしている中で、グローバルで展開できているアジア初のITサービスがないことに違和感を覚え、ITサービスのグローバル展開に関心を持っていたタイミングでした。

川邊さんとお話し、ちょうどヤフーもガラケー含めたモバイルサービスを広く展開する展望を描いていたこともあり、すぐに意気投合して入社を決断しました。

ヤフーには、大手企業での仕事の仕方やグローバルサービスなどを勉強するために入社したため、最初から2年で次に行こうと思っていました。そんな2年がもうすぐ過ぎようとした時に、日高さんから「サイバーエージェントで新規事業を立ち上げてほしい」とお声掛けいただき、戻ることにしました。

今や上場した大手企業を牽引する有名経営者の方々と出会わせていただく中で、インターネットにおけるビジネスのイロハから、ゼロイチでの事業立ち上げまで、本当に貴重な経験ができたと思っています。

当時はどのような思いを持って働かれていたのでしょうか?

今の世の中をどう変えていくか、どうすれば利用者にとって必要なサービスにできるか、など、とにかく「今」を考えて働いていました。

自分の名前で仕事ができるようになりたい

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その後、個人事業主として独立されますが、どのような背景があったのでしょうか?

正社員を辞めて独立しようと思ったきっかけは2つあります。

1つ目は、会社に属していると枠からはみ出る事業に取り組めないことに、もどかしさを感じたからです。例えば、ひとつの事業を遂行するにあたって、追求したいことが見つかっても、社内では様々なしがらみから取り組みが許されないケースもあります。

会社の枠組みが、そのまま自分の枠組みになっているような窮屈さを覚えました。

もう1つは、父と話していた時に言われた言葉に影響を受けたからです。

お父様には、どんな言葉をかけられたのでしょうか?

「はたから見たら、あなたは仕事ができるように映っているかもしれないけれど、それはあなた自身の実力じゃない。名刺に刻まれている企業の看板があるからだ。会社がほとんどの仕事を回していて、あなたは最後のボタンを押しただけだ」

そう言われたんです。

父は、とある大企業で地位を築いており、どこで何をしに行っても名刺を出せば、たいていの人に会えるようなポジションを確立した人でした。

今振り返れば、父が私に言ってきた言葉は彼自身のコンプレックスでもあったのだと思います。とはいえ、確かに納得する部分もありましたし、父の発破により「自分の名前で仕事ができるようになりたい」と、気持ちが傾いていき、フリーランスになることを決意したのです。

ちなみに、会社を立ち上げるに至らなかった理由は、たとえ私1人の会社でも「代表取締役」という肩書きが付いてしまうことが煩わしそうだと思ったからです。自分の名前で仕事をすると決めたからこそ、フリーランスになりました。

フリーランス時代を振り返ってみていかがしたか?

ありがたいことに、フリーランスになってから仕事が途切れたことがなく、毎年順調に年収が上がっていきました。父に、自分の名前で仕事ができることを証明するには、定量的な根拠を示さなければならないと思っており、その定量値が毎年年収が上がることだと位置付けていたので、父に自分の名前で仕事ができる根拠は示せたと思っています。

しかし、自分の名前で仕事ができるようになったからこそ、今度は自分の代名詞と言えるものが何もない感覚になり、何かを自分の手で作り上げたい思いにかられました。

クライアント様にとって大事な事業にコミットし、年収も上がり、やりがいもあったものの、自分が持っているものは何ひとつない。そんな感覚を覚えたのです。

その後ご自身が代表を務める株式会社HUGG(以下、HUGG)を立ち上げられますが、自分の代名詞と言えるものを作りたかったからこそ、起業を決意したのでしょうか?

そうですね。自分の会社が欲しいといった思いはなかったですね。自分の代名詞となるものを作る過程で会社が必要になったので、起業しました。

単純に自分にとって便利なもの、あったら生活が豊かになるものをイメージして、知り合いのエンジニアと一緒にプロダクト作りを進めていきました。

そして出来上がったのが、カップル向けのコミュニケーションツールで、パートナー同志の予定を簡単に共有できて、チャット機能も搭載したコミュニケーションアプリ「HUGG」です。

当時、日本がスタートアップブームだったこともあり、私たちが作ったサービスに価値を見出してくれた投資家の方に、出資をいただけることになり、出資いただくにあたって、「会社が必要だよね」という流れで起業に至りました。

起業を通して得られた経験を教えてください。

経営に必要な要素やノウハウを、一から吸収することができました。

出資をいただいた会社の役員に、たまたまヤフー時代の元上司で現在は株式会社WiLの共同創業者である松本真尚さんがいらっしゃり、久々に再会しました。

そのご縁で松本さんにはHUGGの社外取締役になっていただき、経営のノウハウを手取り足取り教えていただくありがたい機会に恵まれました。

その後、HUGGのサービス自体は好評だったものの、競合サービスの台頭もあり、それ以上の成長は見込めないと判断。

最終的には事業譲渡する形になりましたが、今に繋がる経験を存分に積めたと思っています。

子どもが生まれたことで価値観が「今」から「未来」へ。普遍的な営みの「移動」と「価値交換」に目を向ける

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HUGGの経営中に、お子様が生まれたとお聞きしています。金さんの中で見える世界や価値観の変化はありましたか?

娘が生まれたことをきっかけに、視点が「未来」に向くようになりました。娘が大きくなった時の生活や世界を、より豊かなものにしていきたいと思うようになったのです。これまでは「今」しか見ていませんでしたが、今後は娘のためにも未来に繋がる仕事がしたいと、強く望むようになりました。

より良い未来にするために、具体的には何が必要だと思われましたか?

変化の激しい時代なので、3年先すら予想することは難しいです。そこで、時代によってカタチや方法に変化はあれど、昔から人が生活する上で絶対に行われる営みに着目しました。そこで私の頭に浮かんだ2つのキーワードが「移動」と「価値交換」でした。

なぜ、その2つのキーワードに目を向けたのでしょうか?

「移動」と「価値交換」の営みは、これからの未来も脈々と続いていくと考えたからです。

まず娘が大人になる20年後を思い浮かべてみたのですが、当然のごとく簡単には想像できませんでした。

そこで過去を遡ったら、石器時代から普遍的に「移動」と「価値交換」の営みがあることに気付き、この2つの要素はこれからも続いていくと予測しました。

その中で、まずは現代の「移動」の営みに目を向けてみたところ、物の移動に関してはECや大手運輸会社のサービスが発達しているため、特に不足のない生活を送れそうですが、対して人の移動はどうか。人の移動を扱う産業は、タクシー業界はじめIT化の進んでいない企業が多いことに注目したのです。

起業の次は何をしようかしばらく模索していたのですが、IT業界での知見を活かして「人の移動」にイノベーションを起こせたら、娘の未来も変わるかもしれない。そう信じて、人の移動に関わる事業を行う企業への参画を視野に入れました。

そこで、JapanTaxi株式会社(現・株式会社Mobility Technologies、以下、JapanTaxi)に参画されると。

そうなんです。私の考えを色々な人に話していく中、お会いしたのが当時JapanTaxiの社長を務める川鍋 一朗さん(現 日本交通株式会社の代表取締役会長、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会会長、株式会社Mobility Technologies代表取締役会長)でした。

川鍋さんはタクシー業界のIT化を推し進めたいと思っており、私の想いとも合致しました。

加えて、私がもうひとつ掲げていたキーワード「価値交換=決済」の部分については、タクシーを降りる際に未だ現金払いが主流の現状を、ITの導入によりキャッシュレス化をはかれれば便利になると考えたのです。

お互いの望むものが合致したため、JapanTaxiに参画することに決めました。

「移動」と「決済」をキーワードに、JapanTaxiではご自身の望む未来に沿った仕事ができたのでしょうか?

はい。タクシーの乗車体験や、決済の体験を変革することで、豊かな未来に繋げていくためのひとつの土台は作れたと思っています。

タクシー業界のIT化を進めるためには、設備投資できるお金を生みださなければならないタクシー業界の状況を踏まえ、まずはタクシー車内に決済機とデジタルサイネージを兼ね備えるタブレットの設置を進めました。

タブレット上で展開するデジタル広告で収益を生み出しながら、お客様自らがクレジットカードやアプリを使うことで、料金決済を可能にした仕組みです。

さらに、タブレットに表示されたQRコードを読み込むことで、目的地到着前に支払い手続きを完了できる決済アプリ「JapanTaxi Wallet」もリリースし、支払いによる時間のロスなく降車できる仕組みも作りました。

数々の施策でタクシー業界を変革していった中、株式会社メルペイ(以下、メルペイ)、株式会社メルカリ(以下、メルカリ)を次なる挑戦の場として選んだのはなぜですか?

決済が、世の中を良くする大きな可能性を秘めたものだと強く感じたからです。

JapanTaxi時代に決済をスムーズにする仕組みを整えたことで、お客様は現金を出さずに済み、乗務員側も現金を数えたり、決済機を準備したりする手間が省けました。

さらに事業所も乗務員から集まった現金を集計する負担が減ったため、多くの人に良い影響を及ぼせるシステムを提供できました。

決済のデジタル化は、人々の生活を豊かにする未来が広がる、可能性の大きな分野であることを実感したのです。

決済体験をさらに追求したいと思っていたところで、当時メルペイの代表取締役を務められていた青柳 直樹さんに出会います。「信用を創造して、なめらかな社会を創る」といったメルペイのミッションに共感し、自分の考えとやりたいことが一致していることを感じ、次なる挑戦の場としてメルペイに参画することを決めました。

メルペイ、メルカリで事業開発を担当された当時を振り返ってみていかがでしたか?

青柳さんや、メルカリ代表取締役CEOの山田進太郎さんに囲まれて、事業を大きくしていく方法や、次の事業をどんなビジョンのもと描いていくかを教わりました。

彼らは、組織をいかに非連続的成長させるかを考えており、私もそれに応えるべく、まるでフルマラソンを短距離走のスピードで走り抜ける勢いで事業にコミットしていました。

何かをやり遂げたら、すぐに次の目標を追いかけていく感覚で動き、短期間で大きく成長できた実感があります。

今までやってきたことは、全部「時間」に繋がっていた

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そもそも転職を考えられたきっかけを教えてください。

今まで自分が携わってきた事業が、結局全部「時間」に繋がっていることに気付きました。時間をより豊かにしていく事業に関わりたいと、考えがシフトしたんです。

「娘の未来をより豊かに」という想いで「移動」と「価値交換」に軸を置いてきたんですが、娘が10歳の誕生日を迎える年になり、過去を振り返ると同時にこれからの10年をどう過ごすか考えるようになりました。

そこでJapanTaxi時代を振り返ると、「どこでもドアを作ろう!」とみんなと話していたことを思い出しました。

どういうことでしょうか?

少し具体的に言うと、例えばクライアント様との商談でオフィスを訪問する場面で、必ず移動が発生しますよね。本来の目的はあくまで「商談」なのに、移動するために時間もお金も使わなければならない。移動を扱う会社にいましたが、正直そもそも移動って無駄だよね、と思っていました。

仮に「どこでもドア」があれば解決するのですが、今のテクノロジーでどこでもドアを作るのは物理的に不可能です。だからこそ、移動時間を少しでも短縮し、乗車体験を変えたいと実行した施策のひとつがタブレット導入でした。

決済も同様で、タクシー乗務員や事業所が現金管理に多くの時間を費やしていた現状を変えるために、決済をデジタル化した経緯があります。

今まで携わってきた事業は全部「時間を豊かにすること」に繋がっていたのです。

メルカリという会社は大好きでしたし、たくさんのことを学べましたが、私が仕事を通して実現したいことは娘の未来を豊かにすること。「時間」をテーマに事業ができる場所に移ろうと、転職を決めました。

そのタイミングで弊社 六丸直樹(フォースタートアップス 執行役員)とお会いいただいた。

六丸さんは本当に聞き上手でしたね。百戦錬磨という感じでした。
最初お会いいただいた際は、一方的には私がずっと喋っていたと思いますが、適切なタイミングで、適切な質問を投げかけてくださり、私が次を考える上で大事になるポイントを的確に理解いただいたように思います。

その中で、タイミーをご紹介されたのですね。

タイミーに関しては、メルカリ時代の事業の一環でサービスなどを調べていたこともあり、もともと関心は持っていました。また、JapanTaxi時代共に働いていた中川(現 タイミー 執行役員CMO)もいて、タイミーの取り組みを聞く機会もあったのですが、当時は別の会社に関心があり、ジョインする気はありませんでした。

別の会社で話が進んでいたものの、やっぱり話だけ聞いてみようとCEOの小川とカジュアル面談をした結果、参画したい意向が急激に高まったんです。

小川さんとはどういった話をしたのですか?

小川には、時間を豊かにしたい思いと、そう考えるに至ったいきさつをありのまま話しました。すごく失礼な話ですが、タイミーに入りたい!といった強い気持ちで臨まなかった部分もあり、会社のミッションを詳しく読み込んでいなくて...。

だったのですが、小川が「その考え、私たちが掲げているミッションと全く同じです!」と言ってくれて、自分の描くビジョンがタイミーの掲げているミッションと偶然にも重なっていたことが分かったんです。その瞬間は、本当に鳥肌がたちましたね。

その後、色々な人と会うことでタイミーの事業理解も深まったうえ、何より出会うメンバーと話す中で、ここで働けたら楽しそうだなと純粋に思いました。タイミーなら時間をテーマにしたやりたい仕事を楽しい仲間と実現できると確信し、参画を決めました。

「働く」とは、「想い」を実現すること

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金さんが、今後タイミーで成し遂げたいことについて教えていただけますか?

何に「豊かさ」を感じるのかは人それぞれ違います。でも、24時間365日を、自分が思う豊かな時間にしたいと思わない人はいないです。また、思いとは反対に、不必要な時間を過ごしてしまうことも多々あります。

私は、一人ひとりが過ごしている不必要な時間を自由にし、その時間を豊かな時間に変えていきたいのです。

タイミーが現在提供しているサービスは、ワーカーさんの「働きたい時間」とクライアント様の「働いて欲しい時間」をつなぐことにフォーカスしていますが、タイミーの世界を広げていくことで、一人ひとりの時間を豊かにできると信じています。

それでは最後の質問です。これまで、数々の素晴らしい出会いと共に「今」をどのようによくするか、「未来」をよくしていくのかに取り組まれていた金さんにとって、働くとはなんでしょうか?

私にとって「働く」とは、「想いを実現すること」です。

未来が一人ひとりにとって豊かな時間になれるよう、1つずつ、想いを実現していきたいと思います!

EVANGE - Director : Koki Azuma / Creative Director : Munechika Ishibashi / Writer : Yuko Kondo / Editor:Koki Azuma / Photographer : Hideaki Ichikawa
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