「全ては事業成長の為」エブリー執行役員CFO 山本隆三氏の急成長環境を選択し続けて築いたキャリアとCFOとしてあるべき姿
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「全ては事業成長の為」エブリー執行役員CFO 山本隆三氏の急成長環境を選択し続けて築いたキャリアとCFOとしてあるべき姿

『動画を通じて世界をもっと楽しく、もっと充実した毎日に』 をモットーに、レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」など複数の動画メディアを展開する株式会社エブリー。同社の執行役員CFO コーポレート本部長に就任した山本隆三(Yamamoto Ryuzo)氏がエブリーへ参画した背景と今後のビジョン、これまでのキャリア形成及び意思決定の軸に迫ります。

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“ニューエリートをスタートアップへ誘うメディア” EVANGEをご覧の皆さん、こんにちは。for Startups, Inc.東 晃希(Azuma Koki)と申します。

私たちが所属するfor Startups, Inc.では累計170名以上のCXO・経営幹部層のご支援を始めとして、多種多様なエリートをスタートアップへご支援した実績がございます。

EVANGEは、私たちがご支援させていただき、スタートアップで大活躍されている方に取材し、仕事の根源(軸と呼びます)をインタビューによって明らかにしていくメディアです。

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山本 隆三(Yamamoto Ryuzo)/ 執行役員 CFO コーポレート本部長
慶應義塾大学修士課程修了後、投資銀行においてM&Aアドバイザリー業務、資金調達業務、IR支援業務に従事。2015年に株式会社メタップスに入社し、経営企画部としてIPO準備の最終段階から関わり、上場後はIR体制の構築、M&A、資金調達、管理会計、事業計画立案業務等を主導。2017年に株式会社エブリー入社。2018年に執行役員CFOに就任、コーポレート本部長として人事総務部、経営企画部を管掌。

オンラインだけではない、エブリーの事業戦略

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-- まずは、エブリーの事業について教えていただけますか。

エブリーは複数の動画メディアを運営する総合型のオンラインメディアの会社です。レシピ動画メディアの「DELISH KITCHEN」、家事や育児に関するファミリー向けの動画メディアの「MAMADAYS」、そしてニュース・エンタメなどをトピックにしている「TIMELINE」という3つの動画メディアを運営しています。

メディアとしての規模が大きくなる中で、広告ビジネスの収益が大きく成長していますが、認知や拡散力の規模を根拠に成長していく従来型のメディアとしてのビジネスモデルとは違う世界観を目指しています。そのひとつが「DELISH KITCHEN」を中心に取り組んでいるオフラインの戦略です。

-- エブリーはオンラインのイメージでしたが、オフラインでの事業展開もされているのですね。後者についてもう少し詳しく教えていただけますか。

ここで言うオフラインとは食品スーパーなどのことを指しており、そのような流通・小売の事業者様の販促活動全般をデジタル化して支援するという取り組みをしています。例えば、従来、紙のレシピカードやポスターなどによる店頭販促が主流だった部分をデジタルサイネージに置き換えて、クラウド型の管理システムを提供することで、本部で一括配信管理をすることが可能になります。

各食品スーパーが持っている販促クリエイティブに「DELISH KITCHEN」が持つ4万本以上のレシピ動画コンテンツを組み合わせて活用いただくことで稼働率の高いデジタルサイネージの運用が可能になるところが優れている点だと考えています。

店頭での販促支援だけでなくチラシやクーポンなどもデジタル化することで、ワンストップで効率的な販促支援の実現に取り組んでいきます。

-- 凄まじい数ですね!その動画を、どのように活用されるのでしょうか。

一定規模の動画アセットがあることで、店頭にあるあらゆる食材に関連するレシピを複数選定することが可能です。売り場ごとに陳列されている食材のレシピ動画を組み合わせてデジタルサイネージで流すことで、レシピ提案を通してお客様の購買意欲を高めることが可能です。

また、従来は紙で作成していた店頭販促物がデジタルに置き換わるので、印刷費等の削減にも繋がります。

成長できる環境に身を置いた投資銀行時代

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-- DXが謳われる昨今でも、非常に先進的な取り組みですね!今では果敢なチャレンジをされている山本さんの過去を辿りたく、最初の就職について聞かせていただけますか。

就活をしていたときは理系の大学院に在籍していたのですが、何か具体的に目指していることや熱中している分野などは特になく、学生時代の留学経験で学んだ英語を活かせる環境がいいなとなんとなく考えている、よくいる大手志向の学生でした。

いわゆる大手と言われる中でも、ハイレベルな環境の中で個人として大きく成長できそうという点と若いうちから高給というイメージから外資系の投資銀行を中心に就職先を考えるようになりました。投資銀行の中でもIBD(投資銀行部門)という仕事を選んだのですが、花形部署っぽくてかっこいいと感じたことも理由のひとつであったりと、あまりしっかり考えていなかったかもしれません(笑)。

新卒で入社してからはIBDで企業がM&Aなどをする際にお手伝いをする仕事に関わっていたのですが、当時の私は未熟だったこともあり、求められる仕事の要求水準に対し、成果を十分に出せず常にいっぱいいっぱいでした。ミスをして怒られ、怒られることで萎縮してしまいまたミスをするという悪循環にはまったり、仕事が終わらず徹夜を繰り返したりと、正直あまり良い思い出はありません。

最終的には体がもたないと感じたため、何もできないまま大きな挫折感とともに一年程で退職してしまいましたが、今振り返るとこの一年の経験がその後の社会人としてのスキルやマインドの土台になっている気がします。

幸い、1社目の先輩だった方が別のM&Aのアドバイザリーファームに転職していて、私が退職したことを聞いてそちらの会社に誘ってくれたため、辞めた後は割とすぐに同業他社に転職しました。

当初はもうこの業界に懲りていて、お誘いを断っていたのですが、冷静になっていろいろと自分のキャリアを考える中で、もっとこの業界で経験できることがあると考え、入社させてもらうことにしました。

-- 一社目と二社目ではどんな違いがありましたか?

案件の量と、案件の中枢に携われるまでのスピードが違うと感じました。

二社目の会社はM&Aのアドバイザリーに特化した規模が小さい米系のファームだったのですが、一社目の大手投資銀行のように大型の案件だけに関わるというスタンスではなく、小規模~中規模のM&A案件にも幅広く関わっていました。通常国内の小型のM&A案件は国内証券会社やメガバンクが扱うことが多いのですが、グローバルに拠点をもつ強味を生かしてクロスボーダー案件を中心に多くのディールフローがありました。

案件数に対して少人数の組織だったこともあり、入社当初から、アナリストワークと言われる資料作成の部分だけでなく、ディール全体のプロセス管理や契約交渉の場など案件の中枢部分に携わることができました。大手投資銀行ではアナリスト、アソシエイト、VP(ヴァイスプレデント)と年次と役職が上がるにつれて次第に深く関わっていくような業務に二段飛ばしくらいで巻き込まれていく感じで貴重な経験ができました。

任せきりというわけではなく適切なサポートもありつつ新しいチャレンジをさせていただき、成長しやすい環境だったと思います。

-- 素敵な職場ですね!何か印象的だったエピソードがあればお聞かせください。

日本のクライアント企業が米国企業を買収する案件を担当した際に、最終的な契約交渉の場に米国まで同行させていただいたことがありました。現地で合流するはずだった上司の到着が一日遅れたために交渉初日を一人で対応することになったのですが、当時の私はまだまだジュニアで経験が浅く、加えて英語で交渉しなければならない状況だったのでとにかく必死で対応しました。

最終的には、日本にいる上司や同僚からのサポートと後から合流した上司のフォローもあり、案件はしっかりクローズできたのですが、ひやひやする場面も多くあり、深夜のホテルで一日目を振り返りながら、ひたすら事後対応と翌日の準備をしていたことをよく覚えています。

高難易度の仕事をまかせてもらい、ストレッチしながら全力で挑戦し、足りないところは周囲からサポートを受けつつ、最終的には自力で案件成功まで持っていく、というサイクルを回せる環境だったので、成長もできましたし、仕事に対する自信を持てるようになったのもこの時期だと思います。

事業会社で重要な意思決定を経験したメタップス時代

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-- 急成長できた環境から、どうしてメタップスへ転職されたんですか?

一つは、さらなる成長を追い求めたかったからです。今思えば勘違いでしかないのですが、当時はいくつかのM&Aの案件に携わる中で、M&Aアドバイザリーとしての基本的な業務の流れはわかってきたつもりでいました。投資銀行の世界でじっくりと経験を深めていくよりも更なる未経験ゾーンに飛び込みたいという思いが強くなりました。

もう一つは、事業の当事者側の立場で結果に対する最終的な責任も含めて仕事に関わっていきたいと思ったからです。アドバイザリーという立場だと、どうしても最終的な決断をすることも、その決断の責任を追うこともできないので、当事者として熱量みたいなものにあこがれるようになりました。

-- メタップスにはどのような経緯で入社されたのですか?

当時は、金融バックグラウンドでいきなり事業会社はスキルセット的に難しいと考えていて、アドバイザリーという第三者的な立ち位置ではない仕事という軸で、PEファンド、ヘッジファンド、VC(ベンチャーキャピタル)などを中心に考えていました。

VCで働く方にお話を聞いたりしていた中で、事業会社で挑戦してみる選択肢なども考えるようになり、当時のメタップスのCFOだった(現在は代表取締役社長)山崎さんを紹介され、お会いすることになりました。そのまま同日に創業社長の佐藤さんにもお会いすることになり、お二人にお話を伺う機会をいただきました。

最初はそこまで本気で入社することは考えておらず、カジュアルな面談ぐらいの気持ちで話しに行ったのですが、二人の事業に対する熱量や独特な人柄に惹かれたのと、山崎さんが投資銀行バックグラウンドからメタップスにジョインした話を聞いて、自分も新しい世界に飛び込んでチャレンジしてみたいと思うようになり、入社を決めました。

メタップスには2年間ほど在籍していましたが、事業会社の経営企画業務を全般的に経験することができ、毎日とても充実していました。IPO直前のタイミングで入社したのでIPOプロセスの最終フェーズからIPO後のIRを含む経営企画業務に携わったり、企業の買収だけでなく事業売却も含めて複数のM&Aやデット、エクイティでの資金調達など、重要な意思決定に関わる業務にも携わりました。

圧倒的なマーケットサイズとワクワク感からエブリーへ

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-- 凝縮された経験を積まれていますね。エブリーにジョインした経緯を教えていただけますでしょうか。

メタップスでは忙しくも非常に充実した日々を過ごしていましたが、居心地が良すぎて次第に焦りを感じるようになったのと、メタップスに飛び込んだ山崎さんのように、創業間もない会社にジョインして急成長していく会社とともに自分もいろいろな経験をし成長していきたいと思い、未上場のスタートアップ企業を探し始めました。

-- そのタイミングでフォースタートアップス 常務取締役の恒田有希子にエブリーを紹介されたということですね。

はい、恒田さんはもともとメタップス時代の同僚だったのですが、転職に対する温度感がそこまで高くないタイミングから相談に乗ってもらったり色々な会社をカジュアルに紹介してもらっていました。

中長期的に大きな成長が見込めるマーケットにいて、その中でもポジショニングや事業内容、経営メンバーなどの観点から成功確率が高そうな会社という軸で様々な企業を見ており、その中の1社がエブリーでした。

-- 投資銀行と事業会社でのIPOを経験されている方は稀有なので、様々な会社からお声がけがあったことと思います。どのような観点でエブリーを選択されたのですか。

メタップスで動画関連事業の事業売却案件に携わったこともあり、動画業界にはもともと興味をもっていました。

また、現代の巨大企業はto Cビジネスが多いと考えていて、国内でいうとトヨタやソフトバンク、世界的に見るとFacebookやAmazon、Google、Netflixなどもto Cビジネスです。スケールの大きい話になってしまいましたが、ハードルが高く狭き門ではあるが、大きくスケールする可能性が、エブリーが展開しているto C ビジネスにはあると思いました。

Fintechやto B SaaS系のビジネスなども含めてかなり悩みましたが、最終的には、手触り感をもってビジネスに関わることができるto Cのメディアビジネスに魅力を感じエブリーを選びました。

「全ては攻めの為」山本CFOのCFO論

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-- 山本さんは現在CFOとして、どの様な役割を担っていらっしゃいますか?

CFO及びコーポレート本部長として、経営企画だけでなく人事・総務・経理・法務・広報と管理本部全体を管掌しています。

-- いわゆる”攻めと守り”のどちらも管掌されていらっしゃいますが、業務を進めていく上ではどの様なことを大事にされていますか?

”会社の成長に結びついているか”を特に意識しています。

一般的に、資金調達や業務提携などの”攻め”と表現されるCFO業務に注目が集まり、それ以外の管理部的な業務は”守り”と表現されることが多いと思います。どちらも重要なのはもちろんですが、私はどちらも事業成長に向けた”攻め”であると捉えています。

たとえば、会社の成長において大きなボトルネックの一つになるのは人材なので、会社の人材戦略に携わる人事業務は会社の経営や成長に密接に関係しています。また、法務領域の知財やコンプライアンスなどに関しても、うまく対応していくことで会社の成長スピードが増す一方で、失敗した瞬間に事業が失速します。

事業成長につながること=“攻め”の考え方で、リスクを能動的に排除していき、どれだけ事業成長を加速させることができるか、というところが管理部としての”攻め”のマインドの在り方だと思っています。

-- 正解がない問いではありますが、CFOはどのような存在であるべきだと山本さんはお考えでしょうか。

CFOというポジションを意識するようになってから一番考えたのは、CEOとの関係性や会社の中でポジショニングです。最初はCEOとは対等な立場にならないといけないと考え、必要以上に肩肘はっていたのですが、今ではもう少し柔軟に考えています。

財務的な責任者として客観性を持った意見を持つべきという考えは今も変わっていませんが、CEOを適切にサポートすることもCFOの重要な役割だと考えるようになりました。CFOにしかできない業務にこだわるわけではなく、CEOがやってもCFOがやっても良いような業務であれば積極的に引き継いでいくべきだと思っています。

CEOが強力なリーダーシップを持って事業全体を成長に導いていくための援護をする役割と、第三者的な目でリスクを見てブレーキをかける役割をバランスよくできるように日々精進しています。

エブリーの未来展望と、共に闘いたい仲間像

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-- そんな“攻め”の山本CFOが率いるエブリーの未来が楽しみですね。先ほど、オフラインの事業へ注力されていると伺いましたが、今後の展望を教えていただけますか?

メディアのユーザー(=消費者)・メーカー・小売という3つのステークホルダーがより密接に繋がっている状態が、エブリーが目指しているプラットフォームの世界観です。

冒頭に「DELISH KITCHEN」の動画アセットを利用した食品スーパーの店頭販促支援の話をしましたが、こういった流通・小売事業者との連携の深化によって、購買データを絡めた分析ができるようになり、「DELISH KITCHEN」のユーザーに対して、スーパーで買ったものを起点に「DELISH KITCHEN」上で次のレシピの提案ができたりと、さらにパーソナライズされた提案ができるようになります。

小売向けには販促支援以外にも、スーパー内に置かれているデジタルサイネージを活用し、「DELISH KITCHEN」のユーザーへプッシュ通知でレシピの提案やクーポンの配布も可能なので、ユーザーの買い物体験の向上もできます。

メディアの広告主であるメーカーに対しては、購買データが蓄積されることで、より精密で意味のある広告効果測定データをフィードバックすることができ、広告価値も向上します。

3つのうちどれか一つの要素が欠けることなく、それぞれのサービスが発展することで相互に相乗効果をもたらしていけると考えいます。

-- 全てが有機的に繋がっている世界観ですね。最後になりますが、どんな人にエブリーに来て欲しいか教えていただけますか?

不確実性を楽しめる人にきて欲しいなと思います。

エブリーは、組織面でも事業面でも急成長中であり、また、事業面においては、3つのメディアを展開し、その中でもオンラインとオフラインの領域にまたがり事業が展開し、と複雑性が増してきています。

変化が多いステージの中で不確実性をネガティブに捉えるのではなく、将来的な成長の可能性をチャンスと捉えて楽しめる人と一緒に働いていきたいなと考えています。

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東 晃希(Koki Azuma):立命館大学卒業後、東証一部上場の大手商社へ就職。エンタープライズセールスとして、大手企業への深耕営業を行う。その他、新規事業の立ち上げ、シリコンバレーやイスラエルを始めとした海外スタートアップとの事業提携活動にも従事。その後、2020年よりフォースタートアップスにジョイン。ヒューマンキャピタリストとしてスタートアップ及びメガベンチャー領域への転職支援を担当。また、“ニューエリートをスタートアップへ誘うメディア“として運営している「EVANGE」でも活躍中。

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EVANGE - Director : Kanta Hironaka / Creative Director : Munechika Ishibashi / Assistant Director : Yuto Okiyama, Koki Azuma, Akinori Tachibana / PR : Hitomi Tomoyuki / Photographer : Hayato Jin

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