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「整っていないからこそ、介在価値がある」ココナラCOO鈴木歩が語るスタートアップの魅力

“ニューエリートをスタートアップへ誘うメディア” EVANGEをご覧の皆さん、はじめまして。for Startups, Incの弘中と申します。
私達が所属するfor Startups, Incでは累計120名以上のCXO支援を始めとして、多種多様なエリートをスタートアップへご支援した実績がございます。
EVANGEは、私達がご支援させていただき、スタートアップで大活躍されている方に取材し、仕事の根源(軸と呼びます)をインタビューにより、明らかにしていくメディアです。元/現リクルートの方、スタートアップにご興味がある方は、是非ご覧ください。

鈴木 歩(Suzuki Ayumu)
小学校5年生から中3までマレーシアで生活。早稲田大学法学部卒業。2006年リクルート入社、FromA、就職ジャーナル、ゼクシィ、広告代理事業の事業開発、Recruit USA(ホールディングスの海外経営企画)に携わり、商品企画、営業、事業開発、経営企画を幅広く経験。2016年より株式会社ココナラに転職、現在は取締役COOを務める。

リクルート文化の中で醸成された思考とスタンス

-- 新卒でリクルートを選ばれた経緯を教えてください。

学生時代は音楽・ファッション系イベントの企画運営をしていました。1,000人規模のイベントを開催するのが楽しくて、そのまま就職せず、イベント運営で稼いでいこうと考え、みんなが就活している大学3年の時は就活していませんでした。

しかし、4年生になってみんなが就活を終えた頃、徐々に運営の仕事に飽きてしまい、イベント運営は楽しいけれど、「続けた先に人生の広がりはあるのだろうか?」と疑問に思うようになりました。

だから、1度イベントの世界を離れて優秀な人がいる会社に入り、彼らと一緒に働く中で、ビジネススキルを身に付けたいと考え、就活を始めました。

就活では、あまり絞らず広告代理店、商社など人気企業を幅広く受けながら、リクナビを使っていた経緯からリクルートを見ていましたが、選考を進めていく中で自分の可能性が限定されそうな会社が多いと感じるようになりました。

ただ、リクルートだけは様々な領域に進出し幅広く事業をしており、得体が知れないと感じました。学生だった私は、どの選択肢が良いか判断する能力や経験がその時点で自分にはまだないと感じ、自分の可能性を一番限定しなそうだと感じたリクルートを選びました。入社した当初はとにかくビジネスの基礎を叩き込むことを意識して働いていましたね。

-- リクルートは優秀な方が多いですが、鈴木さんにとって師匠となる方はいらっしゃいましたか?

リクルートは優秀な人がそこらじゅうにいたので、あらゆる接点で刺激を受けていました。その中から敢えて挙げるとすると、当時アド・オプティマイゼーション推進室のトップで、現Kaizen PlatformのCEO須藤憲司さんです。特に、論理的思考力、1度決断してからのエグゼキューション力(実行力)を学ばせていただきました。

もう1人は、その後アド・オプティマイゼーションで指揮を執り、スタディサプリを立ち上げられた、山口文洋さんです。実現したい世界感の強さや、それを周囲に伝播・浸透させ牽引していく情熱がすごくて、とても刺激を受けました。

-- リクルートで優秀な方が育つのはどのような文化によるものでしょうか?

“圧倒的当事者意識”を持つ文化、そして、「君はどうしたいの?」と問い続ける文化がリクルートにはあり、新卒の1年目から常に上司・先輩から問われ続けます。例えば、漠然と企画を考えて、上司に持っていき「これで良いですか?」と言う行為があります。一見確認を取っているようですがこれは「決めてください」と言っていることと同義です。リクルートでは常に自分で考え抜いて「こうしたいんだ」と示すスタンスが求められました。

年次が低い時から自分で決める。提案をすると「なんで?」と聞かれ、中途半端な考えだと跳ね返される。この繰り返しによって思考やスタンスが鍛えられ、結果、優秀な人材が育つのだと思います。

また、リクルートは優秀な人が精神力で仕事を回しているように見えたりもしますが、実は “型化”を大切にしていて、再現性・効率性を挙げる取り組みを積極的に導入していますし、そういったナレッジのシェアも盛んです。そこで学んできたものを、ココナラでもふんだんに活用させてもらってます。

-- リクルートにいる事によって、鈴木さんはどんな仕事のスタンスを身につけられましたか?

自分の土俵で戦うこと、介在価値を意識することです。リクルートには優秀な人が多く、1つ1つの専門性で見ると自分よりできる人がたくさんいました。その中で変に張り合ってもあまり意味がありません。相手が自分よりできる仕事は相手に任せ、逆に自分にしかできない仕事をきっちりやる。常に、自分がやるべきことは何か考えながら仕事をするようになりました。

-- 鈴木さんの強みはなんですか?

あえて言うなら苦手に感じる職種・仕事があまりない事ですかね。普通、様々な職種・領域に関わると苦手な職種も出て来ると思いますが、あまり苦だと思ったことはないんです。何をやっても楽しいと思えるし、結果幅広い職種経験が積めたので、どんな状況でも過去の経験を組み合わせて対応できることが強みになっているかもしれません。

常に最良のモノを作り続ける環境を求め

-- リクルートで楽しく働いている中、どのようなきっかけで弊社の六丸直樹と会われましたか?

六丸さんとはスカウトをきっかけにお会いしました。リクルートで最後、経営企画をやっていた時には、今までにないダイナミズムがあり、また、専門性の高い人たちと組んで仕事をする面白さがありました。一方で、現場から離れてしまった。私はもう少し手触り感のある仕事、つまり、毎日ユーザーからフィードバックが来る仕事をしたいと感じるようになったんです。そんな時、六丸さんからのスカウトメッセージをきっかけに会って、その後、ココナラの南をご紹介頂きました。

-- ちょっと不意な質問かもしれませんが、ココナラの事業内容を教えてください。

ココナラはオンライン上で、スキルや経験、知識を持っている人とそれを必要とする人をつなげる、スキルのマッチングプラットフォームを展開しています。さらに法律相談プラットフォーム、ハンドメイドマーケットも運営しています。

-- 他にもいくつか企業を見られた中でココナラ入られた決め手は何でしたか?

3つあります。

まずは、ビジョン。シンプルに頑張っている人の人生を後押しするような仕事をしたい。ただし、社会性を追求するだけでなく、利益を出すことも、社会に対してインパクトを与えるためには必要です。

その点、ココナラは「一人ひとりが自分のストーリーを生きていく世の中をつくる」というビジョンを掲げていて、かつビジネスモデルにも将来性やポテンシャルがあったので、社会性と収益性を両立できる土台があると感じました。

次に、人。スタートアップは絶対成功するわけでなく、どんなに努力してもむしろ失敗する可能性の方が高いです。それでも、社長の南をはじめ何人かと会う中で、ココナラでこのメンバーでビジョンの実現に賭けて、たとえ盛大に失敗しても悔いは残らないだろうな、くらいに思えたのがポイントです。

最後にもう1つ、ココナラは自分が魅力に感じているC to C領域のサービスを展開していることです。

-- C to Cビジネスに魅力を感じられるのはなぜですか?

例えば、営業が強い会社だと、多少ピントがずれたプロダクトを作っても営業がうまいこと売ってきてしまうことがある。つまり、プロダクトに対してユーザーから適切なフィードバックが返って来ないことにより、真の課題が現場に埋もれて気付かれない事があるんです。結果、できる営業マンが辞めた瞬間、失注するということが起きてしまう。

一方でC to C、特にココナラのように営業組織を持たず、ほぼオンラインでのみユーザーを獲得しているメディアは、普段Face To Faceの信頼関係を結んでいるわけではないので、使い勝手が全てです。少しでも使い勝手が悪ければユーザーは他の競合に流れてしまいます。だから、とにかくユーザーに寄り添って最良なものを作り続けることがサービスを伸ばす唯一の選択肢になります。そういったフィードバックが早く、ユーザードリブンな環境に魅力を感じています。

-- ココナラの将来性はどの部分で感じましたか?

今、時代の流れとしても多様な働き方が求められている中で、人が社会と新しい接点の持ち方ができるプラットフォームだと感じました。また、誰かに必要とされたり、感謝されることって人の根源的欲求だと思うのですが、それをココナラでは誰もが実現することができるんです。コアがしっかりしていればあとは適切な戦略・マーケティングで事業はいくらでも伸ばせる。さらに、あえてバーティカルではなく立ち上がりの難しいホリゾンタルでカテゴリ展開をしていたにも関わらず既に一定の規模感を持っていたため、拡張性の部分に将来性を感じました。

意思決定がそのまま事業に反映するプレッシャーの楽しさ

-- リクルート時代とココナラでどのように働き方が変わりましたか?

意思決定の回数と質が変わりました。リクルート時代も意思決定の回数が多く、その度に成長できている実感はありました。たとえ決裁者が上にいたとしても、「自分が決裁者だったらこうする」と考えながら上に出してました。仮に却下されても、逆に自分にとって良いフィードバックだと捉えていました。

一方、ココナラではフィードバックをもらう前提で決断できません。自分が決めたことでそのまま事業が進んで行くので、質に対するプレッシャーは確実に上がりました。加えて、少ない人数で回しているので、意思決定の回数も格段に増えました。そのプレッシャーを今では楽しんでいます。

-- ココナラに入り、最初にどのような仕事を任されましたか?

最初はマーケティングマネージャーから入りました。ただ、なんでも必要なことはやる前提で入ったので、マーケティングだけでなく、プロダクトの機能開発や事業計画作成もしていました。あとは人事制度がなかったのでリクルートの「WILL CAN MUSTシート」の模したものを作ったり(笑)

今は、COOという肩書になりましたが、基本的な役割は「何でも屋」です。主に既存プロダクトの企画・開発やマーケティングの統括、事業計画の作成、組織作り、などなど何でもやります。

スタートアップにいると、厳しい状況が幾度となく訪れます。それを1つ1つ乗り越えていく感覚はエキサイティングで楽しいです。また、共に問題を乗り越えるメンバーは良き戦友です。

制度が整ってない環境だからこそ介在価値がある

-- ココナラで一緒に働きたいと思う人物像はありますが?

ココナラに限った話ではありませんが、あらゆる事を「自分事化」できる人が良いですね。会社が持っているビジョンなど、根底の部分に共感して、自分もそこに貢献しようと思えること。どんな厳しい状況になったとしても、「どう乗り越えようか!」とポジティブなマインドを持てることが重要です。また企業のKPI、KGIが日々上下することに対し、本気で喜びや痛みを感じられる人は、スタートアップでどんなことがあっても楽しんで働けると思います。

ココナラに限って言うと、スキルや能力の高い人より、ココナラのビジョン・ミッションに共感してくれる方と一緒に働きたい。あ、心底心酔して「ココナラが全てです!」という人が欲しいわけではないですよ(笑)「フィーリングがココナラと合いそう」という方に来て欲しい。

-- 最後になりますが、スタートアップに飛び込んだ理由について教えていただけますか?

大抵のスタートアップは人が足りないため、オペレーションが整っておらず、イケてないと感じることもあります。でも、逆にイケてないところにこそ介在価値があると思うんです。優秀なスタープレーヤーがたくさんいてある程度成功の型ができている会社より、「自分が入ることによって変化する可能性を持った会社の方が面白い」と思ったのもスタートアップであるココナラを選んだ理由です。

スタートアップに行くことをリスクだと思っている方が多い。でも私は、たいしたリスクではないと思っています。大企業からスタートアップに転職すると、場合によっては待遇が落ちますが、長い人生を見た時に誤差でしかありません。

一方で、会社が数十人の規模から飛躍的に成長していく過程で得られる経験はキャリアにおいてかけがえのないものです。どんな結果になるにせよ、人生においてプラスになると思いますよ。

・・・

EVANGE - Director : Kanta Hironaka / Creative Director : Munechika Ishibashi / Assistant Director : Yoshiki Baba / Assistant Writer : Ryosuke Ono / Photographer : Jin Hayato

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EVANGEは、ニューエリートをスタートアップへ誘うメディアです。スタートアップの第一線で活躍されている方々の人生に迫り、「働き方の軸」を明らかにしていきます。

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