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「原動力は新しいことへの好奇心。」ベルフェイス執行役員 大沼 秀紀 氏が考える執行役員としての役割

国内シェアNo.1を誇るオンライン営業システムを提供するベルフェイス株式会社(以下、ベルフェイス)。同社の執行役員、そしてビジネス統括部・統括部長として活躍する大沼秀紀(Hidenori Onuma)氏のキャリア形成、企業選択の軸に迫ります。

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“ニューエリートをスタートアップへ誘うメディア” EVANGEをご覧の皆さん、こんにちは。for Startups, Inc.のEVANGE運営チームです。

私たちが所属するfor Startups, Inc.では累計650名以上のCXO・経営幹部層のご支援を始めとして、多種多様なエリートをスタートアップへご支援した実績がございます。

EVANGEは、私たちがご支援させていただき、スタートアップで大活躍されている方に取材し、仕事の根源(軸と呼びます)をインタビューによって明らかにしていくメディアです。

大沼秀紀 (Hidenori Onuma)
1985年生。東京都大田区出身。2008年に新卒でベイカレント・コンサルティングに入社。保険業界を中心に金融顧客のIT戦略・IT企画などのテーマに従事。2015年同社を退職し、株式会社ノースサンドに参画、取締役として年商12億に事業の成長を牽引。2020年8月よりベルフェイスに参画、2022年4月より現職。

変化の大きい会社で執行役員として働く毎日

-- 現在の大沼さんのベルフェイスでの業務内容について教えてください。

現在は営業部の統括をしています。ベルフェイスには金融機関向け営業チームとそれ以外の顧客向け営業チームがあるのですが、その両方を管掌しています。

-- 2022年4月から現職とのことですが、それ以前はどのような業務を担当されていたのですか。

面接の際に、そのとき一番重要なミッションを与えてほしいと懇願したところ、入社当初はプリセールスの立ち上げを担当していました。立ち上げにあたって、採用には半年以上苦戦したので立ち上げに成功したとは言えるかわからないのですが…。

-- ベルフェイスの社員さんの多くがベルフェイスを説明されるのに「激動」という言葉を使われますが、大沼さんはどのように感じられていますか。

スピード感があり、変化の大きい会社という意味で、激動の日々であることは同意です。おかげさまで、楽しく働けています。

電気工学からの大きな人生の方向転換

-- 現在に至るまでのお話をお聞かせいただければと思います。学生時代は電気工学を勉強されていたと伺いました。なぜ、電気工学だったのでしょうか?

父親が元々高専出身で、誰もが知っているような施設の立ち上げに携わっていて、その施設が完成した際の記念写真には父親も写っていました。そのため、私も電気工学の世界が身近だったこともあり高専に進学しました。

その後、大学に編入し本来であればそのまま大学院にも進学する予定でした。

--  ”本来であれば”ということは、予定変更となったのでしょうか?

まさにその通りです。予定が変更となったきっかけは、大学時代に参加した工場勤務のインターンでした。

工場勤務を経験させていただいて、ネジ締めを8時間行うラインを担当することになったのですが、8時間同じことを繰り返す仕事が、私にとってはあまりにも苦痛で心が折れてしまったのです。

設計担当希望であっても、現場経験は必須という話を聞いたということもあり、周りの同級生のほとんどが電気工学の道を進み続ける中、普通に就職活動をすることになりました。

-- 大きな人生の方向転換だったと思いますが、就職活動はどのように進められたのですか。

当時は世間知らずでなんとなく「将来いっぱいお金が稼げればな〜」といった気持ちで、雑誌の特集で平均年収が高い職業ランキングがあると思いますが、そこでコンサルタントという職業が年収が高いことを知り、「よし、コンサルにいこう」と決めて動き始めました。

-- その中でベイカレント・コンサルティングを選ばれた。

一番最初に選考を受けたのがベイカレント・コンサルティングで、内定も一番に出たのでそのまま入社を決めたのですが、面接官が髪の毛もきっちりされ、スーツもビシッと着こなされており、私が当時イメージしていた「優秀なビジネスパーソン」イメージそのままで、かっこいいと思ったことが入社の決め手でしたね。

ベイカレントコンサルティングで学んだ人としての考え方

-- 実際に働いてみていかがでしたか。

入社動機はさておき、新卒でベイカレント・コンサルティングに入社してよかったと思います。

様々なプロジェクトを担当していく中で、ビジネスマンとしてのスキルがついたことはもちろん、稼げるというイメージに間違いはなく、順調に収入が増えていったことは私にとってはとてもよかったです。

また、振り返ると後に転職するノースサンドの上司になる方との出会いもあり、自分の能力を過信し、天狗にならない環境だったこと、人としての考え方をみっちり叩き込んでいただいたことが一番よかったことかもしれません。

-- どういうことでしょうか?

私は器用なタイプだったので、様々なプロジェクトもうまく進められていましたし、成果も出せていたので、ある種万能感を感じていた部分もありました。ただし、本当にどうしようもないトラブルが起きたときには、その上司が全て1人で解決してしまう。

その度に自分はまだまだとしっかりを鼻を折ってくださり、さらに上の世界を見せてくれる環境は、私にとってはとても有難い環境でした。

-- 人としての考え方の部分はいかがでしょうか?

人に対しての向き合い方、きちんと相手に感謝を伝えることの大切さを教えていただきました。

当時は頼んだ仕事は出来て当たり前という考え方で、メンバーの得意不得意というよりも自分と同じことが出来ることを求めていて、表面的には感謝の気持ちを伝えることがあってもメンバーに対して本当の意味で感謝の気持ちを持っていた訳ではなく、当時の上司から「お前は仕事はできるかも知れないけど人としてはダメだ」と根気強く指導してもらったお陰で、少しずつ考え方が変わっていきました。

一人ひとり出来ることも違いますし、得意不得意もあります。自分が出来ないことや苦手なことをフォローしてくれているメンバーに支えられていることを理解して、支えてもらっていることへの感謝を素直に伝えられるようになりました。

このような考え方になったのも当時の上司のお陰ですし、本当に今でも感謝しています。

そしてその上司が会社を立ち上げる際、一緒にやらないかと誘っていただいたので、転職を決めました。

転職して気づいたビジョンの重要性と取締役の責任

-- その後、上司の方が立ち上げた株式会社ノースサンドの取締役として新たにキャリアをスタートされたと思うのですが、コンサル時代と異なる環境で得た新たな気づきや学びがあれば教えてください。

コンサル時代は事業や経営に関わっていましたが、実際に経営する立場にはなかったため、初めは手探りだらけの日々でした。

--どのような点が特に難しかったのでしょうか?

どういう会社をつくりたいのかの想いはあるものの、それを言語化して、自信を持って伝えていくことが特に手探りでした。そのため、自分はこう思っているけれど、「みんなどう思う?」と自信がないが故に聞いてしまっていて、あまりうまくいきませんでした。

-- 明確なビジョンを自信を持って語ることが大事ということですね。

まさに、自分自身がしっかりと会社の方向性を定め、きちんと言語化し、”自信を持って”社員に伝えていくことが経営においては大事だと学びました。

-- きっかけとなる出来事などがあったのでしょうか?

一時期優秀な社員の退職が続いた時期がありました。その際に私のとったアプローチは、退職する社員にヒアリングを行い、それをもとに軌道修正を図っていくことでした。

ただ、ふと思ったことが、退職する社員の意見・言葉を中心に考えることではなく、今頑張ってくれている社員が喜んでくれるように会社を経営していくことに尽くすべきだと思い、その意識で経営するようになってからは、うまく会社が回っていきました。

-- 当時、取締役として意識されていたことはありましたか。

自分がいなくても大丈夫な状況を作ることは常に意識していました。そのためにも周りに仕事を任すことは大事にしていましたね。

メンバーに任すことで、メンバーにとっては成長のチャンスとなるだけではなく、自分自身は会社の次なる柱をつくるための時間を確保することができるので双方にメリットがあるのです。

ベルフェイスが持つプロダクトの可能性

-- 充実した日々を送られていたかと思いますが、その中で次のステップを考えられた経緯を教えてください。

営業と人事をやってみたいと思ったからです。これまで自分が経験していないことに挑戦したいという好奇心の強さが転職のきっかけとなりました。

-- そのタイミングで弊社の森(シニアヒューマンキャピタリスト)とお会いいただいた。

本当は他の企業からオファーをすでにいただいていたのですが、受けてみませんかと担当だった森さんに言われて受けてみたところ、やってみたい業務内容だったこと、プロダクトがよかったことから転職先を変更しました。

-- ベルフェイスへの転職の決め手は何だったのでしょうか。

プロダクトに可能性を感じたことです。

私が入社前はまだ金融系の顧客はほぼゼロでした。面接で話を聞いていた際に、まだまだ金融系のお客様は増えると感じていたので、私がそこを伸ばして会社の新たな柱にしたいと思い、転職を決めました。

また、ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)の一貫性も強く感じました。前職時代にMVVの重要性を実体験として感じていたので、その点は面接を通して出会った中島と西山の言葉からも強く感じました。

執行役員として、変化を楽しみながら、新たな挑戦を続ける

-- ベルフェイスの執行役員になられて、前職から意識していることや大事にしていることは変わりましたか。

前職と大きくは変わっていません。メンバーに仕事を任せること、そして自分自身が新しいことに挑戦し続け、学び続けることを大事にしています。その中でメンバー全員が仕事を楽しみながら取り組んでくれれば嬉しいです。

-- 一時期ベルフェイスとしては、業績が苦しい時期もあったかと思いますが、大沼さんがその時期を乗り越えるにあたって大事にされていたことについてお伺いできますか?

ひとつは負けたまま終われないという意地です。もうひとつは、退職することになった社員がベルフェイスに在籍していたことを誇れるような会社にしたいという思いです。

飲み会の場などで「私はあのベルフェイスにいたんです!」とベルフェイスにいたことを胸を張って自慢してほしいなと思っています。

そうするためには、残っているメンバーがなんとしても事業を再成長させるしかないのです。

-- 今後、ベルフェイスで新たにチャレンジしたいこととは何なのでしょうか。

営業データの利活用にもっと力を入れていきたいと思っています。現在はベルフェイスの再成長に向けてメンバー全員で注力しているところなので、そこに一区切りがついたらですが、日々、膨大な営業データが溜まっています。その営業データを分析することで新たな価値が生まれると信じていますし、自分達の手でそれを作り上げていきたいです。また、営業データによる営業改革など新たなプロジェクトをお客様と一緒に進めていきたいと考えています。

これまで会社として提供していない価値、社会の中で生まれていない価値を作っていきたいです。

-- 大沼さんの新しいことへどんどんチャレンジするモチベーションはズバリどこからきているのですか。

新しいもの見たさだと思います。

まだない、新たな価値を作ってみたいという好奇心が全てです。新しいことをしたい、楽しいことをしたい、それがこの会社だったらできると思っているからこそ頑張れるのだと思います。

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EVANGE - Director : Koki Azuma / Creative Director : Munechika Ishibashi / Writer : Karen / Editor:Koki Azuma / Photographer : Shota Matsuhisma

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